Slides from talks: BSD/Linux Day 2002

By 鵜飼文敏

2002年12月18日横浜パシフィコ(InternetWeek2002内)にておこなわれた BSD/Linux Dayで 使ったスライドです。

ブラウザセッション

9:35-11:05

w3mとその仲間たち

パッケージングセッション

11:10-12:40

パッケージングシステム dpkg と apt (Debian)

MYCOM PC WEB: 【Internet Week 2002レポート】BSD/Linuxユーザが激論、UNIXを一般に普及させるには? に、このセッションの模様が書かれていますが、若干いってたことと違うような…。 むしろ こういう話だったはず?

話の発端は、FreeBSDやNetBSDなどではメジャーバージョンの違いに関わらずパッケージングシステムに同一のもの(FreeBSDならports、NetBSDならpkgsrc)を使っていて、ちょうどFreeBSDでは間もなく5.0-RELEASEがリリースされるのに伴いportsがきちんと5.0上で動くのかどうかのチェックに追われている、という話が出たこと。これに対しRPMの解説を担当した松本庄司氏から「そんなに大変ならなぜ4.x系と5.x系でパッケージングシステムツリーを分けないのか?」という疑問が出されたところから議論が白熱した。

FreeBSDのportsの解説を行った今野元之氏を始めとして複数のFreeBSDユーザからは「BSDでは結構保守的なユーザが多いせいか、古いOSの上に最新のアプリを入れたいというニーズが高い」という意見が出たのに対し、松本氏は「Linuxではわざわざ古いOSの上に新しいソフトを入れるよりは、Distributionを丸ごと更新してしまう方が一般的であり、パッケージを共通化する意味がない」と述べ、OSのユーザによる意識の差がはっきりと現れた。

(snip)

Debianの解説を担当した鵜飼文敏氏は「Debianではそもそもカーネルを含めたOS 全体がパッケージングシステムを利用してインストールされる から構成されるものであり、 そのためカーネルがバージョンアップしたらパッケージングシステムも バージョン番号を上げなければいけない あるソフトウェアがバージョンアップしたらそれを含むものは 別のリリースとなる」と述べ、 カーネルとパッケージングシステムが不可分の関係にある パッケージの集合自体がディストリビューションのリリースである ことを強調していた。松本氏もRPMについて「Distributionのバージョンが 上がったら、古いバージョン向けのパッケージはセキュリティ関連の修正を除いて メンテナンスされることはない」と述べているのはこの意見を裏付けるものといえよう。

端的にいってしまうと

パッケージで提供されるソフトウェアというものはOSに追加するものか
→ OSがリリースされてからパッケージが作成/修正されていく
パッケージで提供されるソフトウェア群自体がOSを構成しているのか
→ パッケージを作成/修正していく作業自体がOSのリリースにむけた作業

の違いだと思っています。


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